メニュー

巻き爪(陥入爪)

<巻き爪>
爪の端が大きく内側に巻き込んだ状態。

 

<陥入爪>
巻き込んだ爪が指の皮膚にくい込んで刺さることにより、痛んだり、炎症を起こします。
また、刺さった傷が化膿して腫れてしまうこともあります。

足の親指の爪になることが多いのですが、その他の指もなることもあります。

 

【原因】

① 爪を「巻く力」が強くなった状態が続く
小さな靴を履いたり、爪の周囲が圧迫され続けることで「巻く力」が強くなります。
高いヒールや、先端が尖った靴も同様に指先が圧迫され続け、「巻く力」が強くなります。
外反母趾も偏った状態で地面からの圧力がかかったり、人差し指からも押されるなどして「巻く力」が加わります。

 ② 爪が「広がる力」が弱くなる
爪にはもともと巻いていく性質がありますが、地面から指にかかる圧力により爪が広げられています。
つまり、下から均一な力が爪にかかっていないと、爪はどんどん巻いていってしまいます。
指先に重心のかからない歩き方をしていたり、普段からあまり運動していない人も、地面からの圧力を受けず、爪の「広げる力」を弱めてしまいます。
そのようなことで、寝たきりの人は巻き爪になることが多いのです。

また、深爪の状態だと足の指に力が加わった際に、爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がってしまいます。その結果、爪はまっすぐに伸びることができずに、厚みが増したり、両端が巻いたりしてきます。

 

【治療】

軽傷の場合は、くい込んだ爪の横の皮膚に伸縮するテープを貼り、爪から離す方向に引っぱりながら指に巻き付けて固定したり、くい込んだ爪の角とその下の皮膚の間にコットンなどをつめるだけだけで痛みが軽快します。

それよりも重症になると、手術やワイヤーによる矯正が必要になります。

・一般的にワイヤーによる治療の方が手術よりも再発率は高くなります。
・再発予防が大切です。

 

<ワイヤーによる矯正>

※ ワイヤーによる矯正は健康保険の対象となっておらず、自費診療となります。

マチワイヤー法

もっとも多く行われている矯正法です。
爪の先端の部分の両側に小さな穴をあけて、形状記憶合金のワイヤーを通します。
ワイヤーが元の形に戻ろうとする力で矯正していきます。
少しずつ矯正するので、1~2ヶ月に1回ワイヤーを入れ替える必要があり、期間も数ヶ月~1年間かかります。

・衝撃によりワイヤーが外れたり、爪が割れることがあります。
・この方法は早期に痛みがなくなり、入浴も可能になります。

※ ワイヤーを挿入するスペースがないほど爪を短く切っている場合は、ワイヤーによる矯正は行えません。

 

 ・VHOワイヤー矯正法

VHOワイヤー矯正法もワイヤーによる矯正方法の1つです。
3本のワイヤーを使用します。
巻き爪の両端に、爪の湾曲に合わせて手作りしたワイヤーのフックをひっかけて、中央のワイヤーを巻き上げて固定します。

マチワイヤー法と同様に1~2ヶ月に1回のワイヤー入れ替えが必要で、期間も数ヶ月~1年間を要します。

 

<手術>

※ 手術による治療は保険適応です。

フェノール法

巻き爪の手術の主流です。
指の付け根に麻酔の注射をして、爪の端のくい込んでいる爪を取り除きます。
取り除いた爪の根元をフェノールという薬品で処置し、その部分の爪が生えてこないようにします。

※ 術後は爪の幅が狭くなります。

 

【再発予防】

・足の爪は、指先よりも少し長めに四角くカットして、両端を少しだけやすりで丸めてください。
爪を丸くカットしたり、深爪はしないように気をつけましょう

・足に合った靴を履きましょう

・インソールを使って、足裏のアーチを保ちましょう

・しっかりと親指で地面を蹴って歩きましょう。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME